【2018年3月:皮膚科を変えたら、ワセリンを勧めない先生に出会いました。いろいろお話を伺ったので追記します】赤ちゃんの体・顔にできるプツプツやカサカサ。全身の乾燥予防・対策にワセリンを使ってもいいのか、副作用はないのかについて皮膚科で確認してきた結果をまとめました。
昔からある定番の保湿剤、ワセリン。
でも、ネットで検索すると「ワセリンを使った方が良い」と「ワセリンは使わない方が良い」という真逆の口コミが見つかります。
- 薬局やドラッグストアで買えるワセリンと、皮膚科でもらうワセリンの違いは何?
- ヒルドイド系のお薬のように、毎日使うと良くない・・・ということはないの?
- 体はともかく、顔に使ってもいいのかな?
- ワセリンって、赤ちゃんの保湿ケアに使っても平気なのかな?

これはすべて、私が過去に皮膚科の先生に伺ったことです。(手帳にメモしてあったものを書きだしました)
ワセリンについて私が調べた内容をみなさんとシェアできれば・・・と思いブログにまとめました。
赤ちゃんにワセリンを使おうかどうか、悩んでいるママのお役に立てたら幸いです^^*
目次
薬局で買えるワセリンと皮膚科でもらうワセリンの違い
ワセリンを手に入れる方法は、大きく分けて2つあります。
- ドラッグストアで買う
- 皮膚科で処方してもらう
ドラッグストアで売っているワセリンと、皮膚科でもらうワセリンの違いは純度です。
不純物は肌の刺激になってしまうので、皮膚科では純度の高いワセリンが処方されます。
純度の違いを実感しやすいのはワセリンの色です。
不純物の多いワセリンは黄色っぽい色をしていますが、いらないものを取り除くと透明な白っぽい色になります。
▼皮膚科のワセリン
実際に私もドラッグストアのワセリンを使ったことがありますが、皮膚科でもらうワセリンと比べてベタベタでニオイが気になりました。鉱物油っぽい嫌なニオイがするんですよね・・・。
結局使いきれないまま捨ててしまったのを覚えています^^;
ワセリンの価格は?皮膚科で処方してもらうと高い?
金額が気になる方もいらっしゃると思うので、先日私が受診したときの明細をご紹介します。
初診、健康保険適用3割負担で支払った金額は1,890円でした。
処方されたワセリンは1つ、1歳の息子の手にすっぽり収まるサイズ。
毎晩塗ったとして1ヵ月もつかどうか・・・という量ですね。

ワセリンそのものは数百円程度なので再診なら安く済むはずですが、久々に受診すると私のように「初診扱い」になってしまいます・・・。高いー。
ワセリンは赤ちゃんの保湿ケアに使えるの?
結論から言うと、ワセリンは皮膚科でも処方されます。
一般的な見解では赤ちゃんの保湿ケアにワセリンを使っても大丈夫ということのようです。※今回私が受診した皮膚科の場合
ただしワセリンで保湿しても、プツプツやカサカサは治りません。
ワセリンには保水成分が入っていないからです。
ワセリンの成分は油です。
油分で肌を覆って水分を飛ばさないようにする=乾燥しないという考えから、皮膚科で「保湿ケア」として使われています。
食品が乾燥しないようにラップで包むイメージですね。
でも考えてみてください。
カピカピに乾燥したご飯をラップで包んで、ふっくら美味しいご飯になりますか?
なりませんよね。
プツプツ・カサカサに乾燥した赤ちゃんのお肌は、カピカピに乾燥したご飯と一緒。
乾燥したお肌にワセリンで蓋をしても、お肌はプルプルにはなりません。せいぜいで今の状態をキープするくらいです。

母としては、我が子のプツプツ・カサカサをキープするんじゃなくて治してほしいですよねぇ・・・。
まとめ
- 皮膚科では赤ちゃんにもワセリンが処方される
- ワセリンは今より肌状態が悪くならないようにするための保湿剤
- ワセリンを塗ってもカサカサ・プツプツは治らない
ワセリンは赤ちゃんの体や顔など全身に使える?口コミは?
私が受診した皮膚科の先生は、ワセリンは赤ちゃんの顔と体の両方に使えると言っていました。
ヒルドイド系のお薬のように、薬に慣れてしまって効かなくなってしまう・・・ということもないそうです。
口コミを見るとワセリンを使っているママは多いようですが、個人的には顔に塗るべきではないと感じています。
私自身アトピー性皮膚炎で長年悩んでいたので、ワセリンを顔に塗ったときの不快感が分かります。
皮膚科では当たり前に処方されるワセリンですが、アトピー性皮膚炎の治療を専門に行う医院(アトピー外来なども)ワセリンは使用しないところが多いです。
もしもお手元にワセリンがあるなら、洗顔後にママの顔に塗ってみてください。
ものすごい違和感を感じるはずです。
毛穴がふさがれて苦しいというか圧迫される感じというか・・・。
ワセリンを肌に塗ったあと、ティッシュをそっと乗せてみました。
すると油染みがベッタリ・・・。
油でベタリとくっついてますので、逆さにしてもティッシュは落ちません。

スゴイ油分ですよね・・・。これが赤ちゃんの顔全体を覆うなんて・・・。
※皮膚科で必要と判断され、処方されることもあるかと思います。その場合には先生と相談されて、使用されるかどうか判断されることをお勧めします。
まとめ
たいていの皮膚科では、赤ちゃんのお肌にワセリンが使えると説明されます。
さらにヒルドイドのような依存性はないので、毎日使っても良いと言われています。
でも、アトピー性皮膚炎を治療する専門医ではワセリンを処方されることはめったにありません。
それはワセリンに保水力がないからです。
▼アロベビーとの比較動画
ワセリンに期待できるのは、油の膜を張ってお肌の水分を逃がさないようにすることだけ。
乾燥したお肌に蓋をしても、赤ちゃんのカサカサ・プツプツが今以上に良くなることはありません。

カサカサ・プツプツを治すなら、保水+保湿ケアが必要です。
ワセリンよりも【保水&保湿ケア】が必要
赤ちゃんの保湿ケアに必要なのは、保水と保湿の両方です。
ただしベタベタな保湿ケアはNG。
赤ちゃんも不快だし、ハイハイしたり寝返りするたびに床がベタベタになってママも大変ですから;
最近では、保湿力はありつつもベタベタしにくい保湿剤が増えてきています。
ワセリンよりも、保水&保湿ができる市販の保湿剤を試してみても良いかもしれませんね^^

ちなみにローションタイプなら「アロベビーミルクローション」や「ぬくもりミルクローション」、アト皮膚対応なら「潤静」、クリームタイプなら比較的べたつきの少ない「アトピスマイル」あたりがオススメです。我が家も季節や肌状態によって使い分けていますよー。
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