某高級美容クリームと成分がソックリだと話題になったニベアの青缶。ネットで調べてみると「赤ちゃんにも安心して使える」と書かれているサイトがたくさん見つかりますが、ニベアの公式サイトには「赤ちゃん」という単語が1つも出てきません。。なんだか不安になってしまいますね。本当に赤ちゃんに使うことができるのか、保湿効果はどうなのかを調べてみました。実際に使っている人の口コミもご紹介します。
数年前に話題になったニベアの青缶。一時は売り切れする店舗もあったようですね。
ネットのまとめサイトでは、ニベア青缶は赤ちゃんから大人まで使える…と書かれていますが本当なのでしょうか?
「ちょっと怪しいなぁ」と思ったので、実際にニベアの青缶を購入して販売元の花王に問い合わせしてみました。

6歳・4歳・1歳の子供を持つママとして、成分や副作用について厳しくチェックしていきます!
目次
【問い合わせ】ニベア青缶は赤ちゃんに使える?
花王の公式サイトでは赤ちゃんに使えるかどうかわからなかったので、メールで問い合わせてみることにしました。
▼その時の返信がこちら
ニベアの青缶が使えるのは、生後6か月からということになりますね。
文面にもあるように、傷や湿疹があるときには使うのはNG。
ニベアの口コミでは乳児製湿疹に使っているママもいるみたいですが、販売元的には乳児製湿疹にニベアは使わないでほしいということですね。
さらに「アトピー肌でも使えるか」と「皮膚科の塗り薬と併用できるか」についても質問しましたが、「かかりつけ医に相談してください」との返事でした。
今のところアトピー肌OK&塗り薬と併用できるのは、潤静(うるしず)くらいかなぁ。(私が確認した試した限りですが)
私もアトピー体質ですが、肌が赤くて普通の保湿剤がヒリヒリしみちゃうときにも使えました^^

値段は高いんだけど、ステロイドに頼りたくないママに試してみてほしいです。皮膚科の薬を使う頻度が減るはず。
【口コミ検証】ニベア青缶の保湿効果は?赤ちゃんの肌が綺麗になる?
ブログや掲示板、ツイートから口コミを集めてみました。
ニベア青缶の全成分検証
成分の欄は配合量が多い順に書くというルールがあります。
ニベアの成分TOP5は・・・
- 水
- ミネラルオイル
- ワセリン
- グリセリン
- 水添ポリイソブデン
成分の一番最初が「水」というのは、保湿剤の定番なので特に問題ありません。
気になるのは、次に続くミネラルオイルとワセリン。
どちらも石油由来の鉱物油です。

「安全性が高い」という理由で使われることの多い成分ですが、ミネラルオイルの過剰使用はアレルギーを引き起こすという話もありますし、ワセリンはアトピーやアレルギーの観点から考えると不安かも…
グリセリンには、天然成分と合成成分の2つがあります。
天然グリセリンはヤシやパーム油、合成グリセリンは石油原料です。

ニベアクリームには「グリセリン」としか書いていませんが、天然グリセリンだと願いたいところですね…。
最後は、水添ポリイソブデン。
ウォータープルーフ系の化粧品や日焼け止めに配合されることの多い成分と知って「大丈夫なのか!?」と思いましたが、“Cosmetic Ingredient Review”の試験データによると皮膚やアレルギーの危険性はかなり低い成分でした。
ただ・・・気になるのは香料。
ニベアの香料は天然成分ではなく原価の安い合成香料です。
使ったことがあるママなら分かると思いますが、結構キツめの香りですよね。

合成香料はアトピーなど皮膚トラブルを引き起こすことがあるので、私なら赤ちゃんに合成香料入りの保湿剤は使いません。
良い香りだと保湿タイムが楽しくなりますが、合成香料を使ってまで…と思ってしまいますね。
それも生まれてばかりのお肌がデリケートな赤ちゃんに使うわけですから、副作用のリスクが少ない保湿剤を使ってあげたいですね。
赤ちゃん用保湿剤に香料が使われている場合は、天然由来かどうかを調べるようにすると安心です。
なお原料に「香料」と書かれている保湿剤は、基本的に合成香料だと思ってください。
天然由来の場合はハーブ系の成分がたっぷり配合されていて、「香料」の記載がないはずです。
▼アロベビーの全成分
上記の成分はアロベビーのものですが、「香料」の文字はありませんよね。
でだけど実際に使ってみると、ほのかに甘いハーブの香りがふわり。

これは成分に含まれている「ラベンダー」や「ローズ」から抽出された、天然オーガニックオイルの香りなのですよ。
ニベア青缶はどこで買える?どこが安い?
「某高級クリームと成分がソックリ」と話題になった当時はドラッグストアから姿を消したニベア青缶ですが、今はどのドラッグストアでも買えます。
ただし置いてあるのは「中缶」が多いですね。
たっぷり使いたいから「大缶」が欲しい、もしくは限定パッケージのニベアが欲しいという人はネット通販で手に入れちゃいましょう。
私が良く使うのは、「ロハコ」や「楽天24」。
Amazonより数十円安いことが多いです。

ロハコは1900円以上、楽天24は3000円以上で送料無料なので、トイレットペーパーなど日用品とまとめて買うのがオススメ。
▼楽天24で大缶524円でした
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【体験談】ニベア青缶を使ってみた
ニベア青缶の保湿力はどうなのか気になったので、「水分量&油分量」を測定してみました。
ただし、ニベアは鉱物油や合成香料入りの保湿剤…。
この保湿剤を我が子(5歳・3歳・1歳)に使う気になれないので、私の腕を使って水分量を測定しています。
ニベア青缶の保湿力は?水分量をチェック!
他の保湿剤と比べた方が分かりやすいと思ったので、我が家が愛用している「アロベビーミルクローション」と保湿力を比較してみました。

動画を撮影したので良ければご覧ください。保湿力の違いに驚くはず!
保湿前は水分量29%だったのに、ニベア&アロベビーで保湿後には水分量40%以上になりました!(動画では数値が見にくいかもしれませんが…)
▼保湿前
- 水分量29%
- WATERレベル1、OILレベル1
※レベルは5段階評価
▼保湿直後
- 【ニベア】水分量40%
WATERレベル3、OILレベル5 - 【アロベビー】水分量46%
WATERレベル4、OILレベル4

ニベアは水分が少なめで油分が多め、アロベビーは水分油分ともにバランスが良いタイプですね。
▼保湿1時間後
保湿直後は潤っていたのに、すぐにガサガサしだした…そんな経験ありませんか?
そこで、保湿から1時間後の水分量も測定しました。
すると・・・
ニベアは水分量が32%まで下がったのに対し、アロベビーは水分量41%をキープ!
1時間たってもお肌を保湿してくれたのは、ニベアではなくアロベビーミルクローションでした。

ニベアを塗ったお肌の方が、ベタベタしていたのに不思議ですね…。
まとめ ~3人ママの本音
「ニベアの青缶なら、赤ちゃんから大人まで使える」と思っているママも多いのではないでしょうか。
ネットのまとめサイトでもそう書かれていますし、花王に問い合わせても「生後6か月の赤ちゃんから安心して使える」と回答がありました。
でも・・・安心して使えるかどうかは別物。
成分を見る限り「赤ちゃんに向かないのでは?」と思ってしまいます。
ワセリンやミネラルオイルは安全性が高いといわれていますが、石油由来の鉱物油です。
大人用のスキンケア用品でさえ「鉱物油不使用」のものが増えているのに・・・と思ってしまうのは私だけではないはず。

赤ちゃんに毎日鉱物油入りの保湿剤を塗るなんて・・・というのが私の本音。
あとは香料。
合成香料は、皮膚の刺激になる可能性があります。
敏感肌用のスキンケアアイテムは、大人用でさえ「合成香料不使用」ですよね。
ただ、ニベアの青缶はもともと赤ちゃん用商品じゃないので「赤ちゃんに向かない」と文句を言うのも違うかな…と思います。
それにもかかわらず、あえてサイトで取り上げたのは私自身がアトピー経験者だから。
普通肌の人には何ともない「鉱物油」や「合成香料」も、アトピーのような敏感肌には刺激が大きいです。。。
ヒリヒリするし、痒くなるし、赤くなる。掻きむしったら、あとにもなります。(シミになったり)

だからこそ赤ちゃんのデリケートなお肌に刺激のあるものは使ってほしくないなぁ・・・と思ってこの記事を書きました。
赤ちゃんはうまく言葉が話せません。
ヒリヒリしても、痒くても、伝えられないかもしれません。
保湿剤を選ばれる際は「成分表示」を見て、刺激になる成分がないかどうか確認されることをお勧めします。
私が「これなら安心」と思って使っている保湿剤は、今のところ2つです。
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